子供たちに”学ぶ喜び、生きる喜び”を味わわせ、悩みや苦しみを分かち合える仲間づくりを支援します
一般社団法人 育学舎こころん
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家庭と学校の協力体制

30年間の教員生活の内、
分校の特別支援学級を含めると
17年くらい特別支援学級の
担任してきました。

通常級の担任をしていると、
子どもたちの前に立って
指示をします。

校外学習や野外活動、
修学旅行などに行くと、
前から子どもたちを
みることが多いのですが、
特別支援学級の担任になると、
子どものそばに立ち、
子どもの横で指示をします。
同じ学級担任でも
立ち位置が違うので、
特別支援学級の担任をしていると、
行動するときの目線が、
子どもたちに近くなります。

子どもたちが、
何やらこそこそ動きだすと、
すぐに目に入ります。
子どもたちは、正直なので、
先生に見つかると叱られそうなこと
をするときには、
ちゃんと顔や行動が
「みつかるとやばい!」
という顔や行動になるから、
かわいいです。
そして、通常の担任になると、
ひとりひとりの行動が見えない
死角がたくさんできていることにも
気づかされます。

私が担任になると、
まず保護者の皆さんに
お願いしてきたことです。
「子どもさんの変化を感じたら、
遠慮せずに教えてください。」

せっかく、保護者の方が
気づいていたことなのに、
時間が過ぎていくことで
大きな問題になってしまった
ということが、たくさんありました。

担任は、「ん?」と思ったとしても、
大きなことが起きなければ、
やはりそのまま時間は
過ぎていってしまうことの方が
多いと思います。
毎日学校では、
いろんなことが起きているからです。

学校のことは、学校に任せたとか、
家のことは家庭に任せた、
ではなくて、
一緒に子どもを見守っている
そんな協力が、
何よりも必要なんだと思います。

もちろん、協力体制が取れている
関係もたくさん存在していますが、
残念ながら取れていない関係を
見ることが増えてきていたことを
感じていました。

学校の中でも、
先生同士が仲が良い環境だと、
子どもたちも安心して過ごせます。
同様に子どもを取り巻く学校と
保護者が仲良く協力している
ということで子どもは、
安心して過ごせる環境になる
と思います。

大人が気づくということは、
子どもは何らかのサインを
出しているということです。
その気づきを共有することで、
より迅速に対応することができます。

学校の敷居は高いと
よく保護者に言われました。
それでも、子どものために
と思って行う行動は、
良い事態になることはあっても
悪い事態になることはない
と思うのです。

学校は、安心して保護者が話ができる
雰囲気を作り、
保護者は、積極的に
子どものことを話に学校へ行けるような
関係が増えていくといいなぁ
と思っています。

コメント (2)
  1. ツインズママ より:

    どの記事も心に残るものばかりですね。初コメントです。三姉妹の三女です。(自分で言いながら、少し嫌だー笑)
    完璧なんて無理だけど、
    我が子、生徒の小さなサインに気づける人でありたいと強く思いました。

  2. life-supporter より:

    ありがとうございます。
    完璧な人間でないからこそ、向上心が持てるんですよね。
    もう少し上を目指していこうとする気持ちを持つことが大切であり、少しでも上に立つということではないんだと思っています。
    「サインを気づける人でありたい」と思うことで、きっと子供たちは救われていると思います。
    私も負けないよう、そんな人を目指して頑張ります。