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一般社団法人 育学舎こころん
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表現することとチャレンジすること

小学校で勤務しているときに、
出会った男の子がいました。

彼は、中学生に入学すると、
学校では、
声を出さなくなりました。

小学校でも、
あまり声を出す子では
ありませんでした。
特に、自分の気持ちを
表現することが
苦手なようでした。

それでも、
友達同士で遊んでいるときや
伝えたいことがあると、
短い言葉で話してきました。

彼が気持ちを表現する方法は、
”怒り”がほとんどでした。

表現することが苦手なので、
相手に自分の気持ちが
なかなか伝わらない、
わかってもらえない
怒りだったと思います。

彼が、小学3年生の時に出会い、
4年生から6年生まで
担任をしました。
4年間で、波はありましたが、
顔も穏やかになっていきました。

卒業をして、中学に進学するときには、
ものすごく緊張を
していたようでした。

しばらくして再開した時には、
マスクを常にしていて、
全く声を聞くことが
できなくなっていました。

VOCAという
支援グッズを使って、
あいさつなどを
行っているとのことでした。

声を出さないことで、
バランスをとって
生活しているんだなと
思いました。
顔は、ものすごく
穏やかな顔をしていました。

学校のいろんなことに、
頑張ってチャレンジしていると
お母さんから聞きました。

声が聞けなくなってしまったことは、
残念に感じましたが、
嫌なことにも
チャレンジできていることは
とても、うれしく思いました。

将来、いつか自信を得たときに
声を聞けるようになると
思います。

でも、中学でいろんなことに
チャレンジすることは、
中学生の時にしかできません。

またいつか、彼と会って、
いろんなことを
話してくれることを
楽しみにしています。

コメント (2)
  1. YUKARI より:

    VOCAと言う言葉を初めて目にして、調べてみました。色んな使い方があるんですね。

  2. life-supporter より:

    VOCAの使い方は、使う人の工夫によっていろいろな使い道があると思います。
    スイッチとして使うこともできるし、声の代わりとしても、使うことができると思います。
    掃除道具や調理道具と同じで、どんなものがあったら便利になるか・・・
    そこから生まれてくるものですね。