子供たちに”学ぶ喜び、生きる喜び”を味わわせ、悩みや苦しみを分かち合える仲間づくりを支援します
一般社団法人 育学舎こころん
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”叱る”ことと”誉める”こと

施設の子どもたちが
通ってくる学校に
赴任していた時は、
本当にいろんなことを
学びました。

特に、”受け入れる”
ということについては、
それまで自分の中に
あった概念とは、
違う概念をもつことが
できました。

そこでは、
個別指導を行って、
ひとりひとりを
”受け入れる”ことを、
一番大切に
毎日の指導をしていました。

それで、次に赴任した
通常の小学校で、
1クラス30人を超える
子どもたちの担任をした時に、
ふと気づくと
子どもたちを叱ることが
なかなかできなくなっていた
自分に気づきました。

うまく叱ることが
できない状態のまま、
次の学校へ転任し、
特別支援学級の担任と
なりました。

それから、
特別支援学級の担任を
長くしていたので、
「このまま、
うまく叱ることが
できないままなのかな。」と、
思いながら過ごしていました。

時々、交流学級の
子どもたちに注意する場面も
ありましたが、
担任ではないので
真剣に叱る必要はなく、
いつのまにか、
”叱れない”ということも
忘れて過ごしていました。

そして、通常級の担任を
15年ぶりにしたときには、
「叱れなかった自分は
どこへ・・・」
というくらい、
子どもたちと正面から
勝負している自分がいて、
ほっとしたことを
覚えています。

叱るには、
エネルギーが
ものすごく消耗します。
叱っているその時には、
叱っている側も、
叱られている子どもも
とても気分が悪いです。
しかし、
次の日になると、
叱ってよかったんだと
感じることができました。

久しぶりに担任した
通常学級の学年が
高学年だったので、
特にそんな経験ができたのだと
思います。

そんなに疲れるほど、
叱ることは何回も
ありませんでしたが、
1年間で2、3回
そんな場面があったことを
思い出されます。

その1年が、
結局通常学級担任の
最後の年に
なってしまいました。
若い頃と違って、
毎日、ものすごく疲れて
帰宅したように思います。
それでも、
とても、楽しい
思い出深い
1年となりました。

子どもは、
叱ってほしくて
悪いことを
わざとすることがあります。
叱ってもらうことで、
関りを感じるのだと
思っています。

初めのうちは、
叱られることでしか、
関りを持てない子どもですが、
そのうちに、
叱られなくても、
上手に関われるように
なっていきます。

「誉めて伸ばす」
と言われています。
もちろん、
誉めると子どもたちは、
喜んで伸びていきます。
しかし、
叱らなければならないときも
あります。

叱ってほしくて、
叱られることをしている
子どもたちは、
叱ることで安定します。

大人の方が、
子どもの気持ちを”受け入れて”、
”誉める”と”叱る”を
子どもが欲しているときに
与えてあげられると
良い関係を築いていけるのかな
と思います。

コメント (2)
  1. YUKARI より:

    叱るのは、今でも本当にエネルギーを使いますね。

  2. life-supporter より:

    ですよね~
    感情で怒ってしまっても、その後、どっと疲れと怒ってしまったという罪悪感みたいなものが残りますが・・・
    叱るときには、言葉が頭の中をぐるぐる回るし、何より、子どもたちのパワーを受け止めそれ以上に返してあげるということを、意識していたので、本当に疲れました。若い時には、なんとも感じなかったんですけど・・・(怒っていたのかも・・・)歳をとるにつれ、ほんとに疲れて・・・
    若いって・・・素晴らしいですよね~