20年ほど前、
担任していた子どもたちは、
ものすごく力のある
子どもたちがたくさん
いたんだと思います。
とても元気があって
授業中も、
発言する子どもたちが
たくさんいました。
秋ごろに学習発表会があり、
何をするかまだ私の中で
決めかねていた時に、
クラスのみんなに
何がしたいかを
話し合わせました。
子どもたちは、
劇がやりたいと
盛り上がりました。
そして、台本を
自分たちで作る
ということになりました。
小学生の子どもたちに
どれだけのことができるのか、
不安でもありましたが、
やれるところまでやらせてみようと、
子どもたちの台本で、
劇をすることになりました。
練習も、自分たちで見合いながら、
訂正を繰り返し、
本番まで作り上げていきました。
私は、本番後に
もっと、上手に指導ができたら・・・
という反省をしました。
しかし、その後の個人懇談会で、
何人もの保護者の方々から、
「子どもが、
毎日ほんとに楽しそうでした
ありがとうございました」と、
うれしそうに話をしてくれました。
結果として、
見る人たちが、
どれだけ楽しめるものになったかは、
わかりませんが、
発表している子どもたちは、
全員目を光らせて
発表することができました。
子どもたちが、自分たちで
何かを作り上げていく力とか、
やる気になったときの
子どもたちの力のすごさを
感じることができました。
大人が、より良いものを、
よりよく指導することで、
楽しませることもできると
思います。その方が、
自信を持たせることが
できるかもしれません。
それでも、私は、
その経験から、
『教えてできるようになる
子どもを育てる』
のではなく、
子どもたちが
『できるようになりたいとか、
もっと知りたい
と思えるような経験を
させて育てていきたい』
と思うようになりました。
子どもたちの成長を
導いてやるのが、
周りの大人の責任だ
と思っています。
子どもたちは、
それぞれ、どんな子どもでも、
”想い”を持っています。
子どもたちの”想い”を
つぶさないように、
子どもたちの力を
最大限引き出すことで、
子どもたちが、自分の人生を
楽しく、充実したものに
していくのではないかと
考えます。