自分の気持ちの波は、
自分の周りの出来事によって
左右されていると思っていました。
あるとき、朝会の時に
一人の子どもが大声を突然出しました。
すると、それに共鳴するように
もう一人の子どもも声を発したのです。
一人の先生が
「今日は、天気も悪いし嫌だよね~。」
とつぶやいたのです。
『あれ?天気によって気分が悪くなる…』
と、その時は思っただけでした。
しばらくして、特別支援学級の担任になり、
パニックが毎日何度も起きてしまう
(今思えば、起こさせてしまっていたのですが・・・)
子どもと関わったときに、
だんだん天気が下り坂っていう日は、
パニックになることが
多いということに気づきました。
晴れや雨などの天気だけではなくて、
気圧や湿度など、
いろいろな気象の状態によって
気持ちに波があることに
気づいたのです。
障がいがあるなしにこだわらず、
私たちも、気象状況の変化により
耳の聞こえが変わったり、
鼻の調子が変わったりもします。
身体の調子が変わることで
当然気持ちの変わるはず。
ただ日々を送っているだけでは、
気づかなかった”気づき”を
子どもたちと接していたことで、
たくさん経験させてもらえました。
それからは、
「自分の身体と気持ちの調子は、どうかな?」
と、意識しながら、
生活するようになりました。
そして、子どもたちを見ているときでも、
朝に気象状況を確認し、
けがをしないように
朝の会で話をしたり、
長放課などに外遊びを進めたり
予防的な声掛けを
するようになりました。
それから、通常学級での授業の時には、
「今日は、私は気持ちの波が
低いようです。怒られないように
気を付けて下さい。」
と子どもに話しながら、
自分で客観的に判断できるように
コントロールをしようと
心がけていました。
なかなか・・・
コントロールするのは、
難しいものです・・・
コントロールは、できなくても、
知っているだけで、
ちょっとだけ客観的になることができます。
今日の自分の気持ちの波は・・・どうかな?